■ 障害者,来たれ!君こそ「戦力,稼ぎ手」だ。IT業界の雄は今。

  障害者といえば福祉政策になるが、その枠を大きく超えて堂々ビジネスで生きている企業がある。福岡市の「カムラック(Comeluck)社」、その名の通り「幸運が来る会社」である。社員約100名、その8割がいわゆる障害者といわれる人々、その全てが今やパソコンとネットを駆使して世の最先端に関わり、当社や派遣先で一大戦力となっている。
  その障害者は、失礼だが「普通の障害者」、身体障害か、知的障害か、精神障害を持つ者。しかし決定的に違うのは、全てがインターネットの技術者で、もっと違うのは、自分たちは自力で稼げるという強烈な自信と誇りを持っていること。体の不自由な人は、確かに不自由そうに見えるけれど、逆に健常者に比べて、一つ事に打ち込める、辛抱強く、飽きない。皆んな子どもの時からゲームやパソコンに触れている、人との会話(コミニケーション)は苦手でも、チャットやラインでは自由に通じ合っている。彼らはネット、ITを趣味ではやって...いたが、仕事を与えることで、その専門性はみるみるレベルアップ。社内に特別の教育機能もあって、外部の人も通っている、指導陣もしっかりしているから尚更、発達の速度が速い。

  会社の業務室では、全員が端末機器と向き合っている。話す人はいない、静かな雰囲気の中で、ただ激しいキーボードの音と、咳や呻きや生活音が響いてくるだけ。それぞれが自分のテーマ、例えばホームページ作り、データの集積、データの解析とグラフ化、スマホアプリの開発等々に懸命に取り組む。忙しさは、当社の営業努力でもあるが、今や一般企業からの引き合いが絶えない。
  国全体、とりわけ好調な企業、業種は今、深刻な人手不足に悩んでいる。労働強化にも限界がある。高齢者や女性の活用にも頼っているが、障害者は使えないのか、「カムラック社」の着眼は鋭かった。実際にトライしてみると凄い、ネットに慣れている、直ぐにスキルアップする、決して飽きて止めない、無駄話をしない・・・かくして今や当社では総勢80人の障害者が収益の大方を稼ぎ出している。従業員の平均月収は20万円にもなり、もっと稼ぐ元気者もいる。福祉の就労支援施設(1万5000円/ 月)の何倍にもなる。世の中にそれだけ貢献しているということ。

  「カムラック社」代表の「賀村 研」さん。元々IT技術者として、また様々の経験と苦労を重ね、遂に福祉との合体という天命に辿り着いた。目指す社会改革の夢は大きい。その昔、多少、彼にはお手伝いしたことがあるのだが、再会を機に更に協力を約した。
電話 092 643 7555