■ トランプ大統領と「ロシア疑惑」

  トランプ大統領が欧州訪問した後、ロシアのプーチン大統領と首脳会談したが、評判が良くない。友好のEU諸国とは安全保障、経済通商で仲違いが広がり、ロシアとは逆に親密さが際立った。しかしロシアとはいわゆる「ロシア疑惑」、一昨年の大統領選挙(トランプ当選)でロシアが選挙運動に加担したというもので、米国司法当局は本気でロシア側を狙っている。ウクライナ侵攻以来、米国ら欧米はロシアを経済制裁で責め続けている。
  さて首脳会談では、トランプ氏がロシア疑惑は無かったと言ってプーチン氏を喜ばせた。米露の外交関係は一気に良くなっただろうが、トランプ氏は帰国したところ、あまりに不評で驚いた。そこでロシア疑惑は「無い」と言ったけど、実はあれは「あった」と言うべきところ、「つい言い間違えた」と笑って誤魔化した。トランプ氏にしては珍しい、弁解するなんぞ。
  これを安倍さんがやったら、恐らくおおごと(大事)であった。その辺の失言と訳が違う、辞任とか不信任とか大政局になったろう。

  トランプ氏は何故こんなにも強いのか。米国の大統領は直接選挙の大統領制であって議会に依拠しないこと、行政や政府は全て大統領にのみ帰属しており、閣議不一致などは理屈上もあり得ない。全てその評価は大統領選挙か中間選挙でしか判断出来ない。尤もトランプ氏は余りにも異質ではあるが。