■ Wサッカー(その2)。「泣くな、西野監督」

  予選の3戦目 対ポーランド戦は、記録と記憶に残る。1点リードされた残り10分、日本チームは攻撃を止め、あろうことか、時間稼ぎのパス回しを始めた。初め、私は目を疑い、選手をなじった。が、直ぐに何かあると抉(えぐ)ったものだ。案の定、ルールで日本は予選2位となり、決勝進出を果たした。
  その是非について、内外議論は沸騰した。フェアプレイを目指す国際大会で有るまじき、恥ずべき行為と断ずる声、声・・・。しかし、監督は咄嗟に決断した。如何に美くしくなかろうと、如何なる非難を受けようと、1億国民の悲願(決勝進出)は果たさなけれならない。その結果は、全て俺が持つ・・・。

  今日、どこかの会合で挨拶したとき、私は思わず一言加えました。「西野監督が改めて立派な監督と分かりました。悩み悩んで、あの決断、しかもその瞬間に。彼は寡黙なのがいい、弁解しないのがいい。私は心の中で、泣くな、西野さん、と呟いています。」

指導者とは本当は孤独なものだ、とよく言われます。