■ 野党にだけはなりたくない、大臣不信任決議 議論

  国会も会期末となるといつも起こるのが本会議での「大臣不信任決議」案。委員会審議の不備や不手際などを巡って、野党が大臣や担当委員会の委員長を名指して「解任せよ」と提案する。昨日は国土交通大臣、一昨日は内閣委員長。本会議では延々と演説が続き、最後は堂々巡りの「記名採決」、短くても3、4時間はかかる。
  実は、ここから何も生まれない。結果は初めから分かっている、提案する野党も通るとは思っていない。衆議院での与野党差はほぼ 3対1 。およそ議会というのは数がモノを言う。委員会では大いに議論はするが、結論(採決)は大体最初から分かっている。不満を持つ野党は、審議の政策議論以外の戦術に走る。審議を引き延ばしたり、ボイコット(棄権)したり、その最たるものが、大臣不信任や委員長解任の提案。結果は分かっていても、野党はその政治的効果を目指す。
  filibuster(フィリバスター)は「議事妨害」と訳されているが、どこの国の議会にもあるとされる。ルールの範囲内で少数派に与えられたぎりぎりの抵抗策で、ある意味、議会民主主義が健全に機能している証左とも言える、独裁的国家ではあり得ないこと。

  とにかく野党にだけはなりたくない、と強く自覚する瞬間でもある。