■ 猿と共に生きる人

  太宰府天満宮は、今参詣客で溢れています。「せんせーい」と大きな声が掛かりました。猿心(えんしん)さんからです。自称 猿心さんはいわゆる「猿まわし」です。天満宮の広場の一角に陣取って猿の曲芸で多くの見物客を楽しませています。
  芸の最中 「せんせーい 、写真撮って下さい」。私も言われるままに 人垣の輪の中に入り、お猿さんと握手して、はいパチリ。お猿さんの手は少し冷たく、爪は大変硬いものがありました。
  私は猿心さんとしばらくの付き合いです。天満宮を訪ねると、つい猿まわしに顔を出し、猿心さん、今日も頑張っているのを見届けるのです。猿心さんは、近在では名の知れた猿まわしで、数匹の猿との家庭共同生活がテレビに出たことも。10年ほど前には『夢見る葡萄』というNHKテレビ映画 にも出演したことも。猿さん達をこよなく愛し、その信頼しあった「父子関係(!)」は、芸を見る人々を感動させずにはおかないのです。