■ 高杉晋作VS勤皇の歌人「野村望東尼(ぼうとうに)」

  幕末から明治開国にかけては長州(山口)、薩摩(鹿児島)、土佐(高知)が大いに活躍したが、ひとり筑前(福岡)のみは目立たなかった。しかし多くの勤皇志士たちが、実は秘かに往来、活動した要衝こそ紛れなく筑前の地であった。太宰府天満宮、平尾山荘などで、「野村望東尼」は歌人にして、月照、高杉晋作、平野国臣、月形洗蔵など傷つき苦しむ多くの志士たちを懸命に支えた政治的女傑であった。

 

(高杉晋作) 「おもしろき事もなき世におもしろく...
( 望東尼 ) 住みなすものは心なりけり」


< 訳 おもしろい事もない世の中を躍動させるのは、新しい世を創ろうとする一途な心意気である。>

「 ひとすじの道をまもらば 手弱女(たおやめ)も ますらおの子に劣りやはする」
< 訳 一筋の道を懸命に生きてさえいけば、弱いと言われた女でも決して男などには負けはしないでしょう>

 

[ 太宰府文化懇話会 ]
講師は谷川佳枝子氏 九大文学部卒、野村望東尼研究者、谷川浩道西日本シティ銀行頭取夫人