■ オバマ氏、最後の演説'「We did it.」

  テレビでオバマ大統領のお別れ演説を聴いた。彼は8年間、当然いろいろあったが、結局立派な大統領だった、と私は思う。初の黒人大統領、change (変化)を標榜して内政、経済はほどほどだった。外交、安全保障は弱さが目立ち、国際政治ではおよそ主導権は発揮しなかった。核兵器では軍縮を訴え、世界の警察官役を自ら降板 して、ロシアと中国、更には北朝鮮を跳梁させた、中東やテロでは何も出来なかった。温厚かつ真面目な性格は米国の内外、世界中の人々に安心と安らぎを与えた。最後の言葉は 「We did it.(私たちはやり遂げた。) 」で、本人としては満足すべき政治生活だったろう。夫人と娘に声をかけたとき、一度だけ涙を拭った。
  トランプ氏が後を継ぐ。性格も、政治手法も真逆と言える。トヨタ自動車のメキシコ進出に待ったをかけるなど常識破りが早くも表面化した。強力なリーダーシップは認めるが、その方向性は皆目見当がつかない。国際政治では中国、ロシアの無法にはきつく当たって欲しいが、どの国も付き合うのに疲れることが多くなる。日米同盟もがらっと変わると覚悟した方が良い。