2016年

12月

26日

■ 嗚呼、電子投票の産みの親「石垣正夫氏」

  岡山県新見(にいみ)市長「石垣正夫氏」は11月に急逝された。私は暮れ12月25日に御地に赴き漸く別れを済ませてきた。平成14年2月地方選挙に制度として「電磁式投票」(「電子投票」)が導入され、石垣氏は全国で初めてそれを実践した。今では実施地区は全国10市町を超える。同じ選挙投票なら地方選挙に限定する理由はない、当然衆参国政選挙にまで拡げることではじめて選挙投票の電子化、近代化が完成する。かくして国会では国政選挙に電子投票を導入すべく公職選挙法改正の動きとなり、私がその法案責任者の一人となった。衆議院はなんとか通過させたが参議院審議が難所となった。参議院選挙は確かに複雑極まる、懸命の説明でも遂に自民党参議院は説得できず、平成24年12月、衆議院の解散総選挙で廃案となった。
  全ての責任は私を筆頭に国会議員の側にある。この間石垣氏は全国の市町村長会、地方議会をまとめ一貫して国と自民党に厳しくも的確な指導と協力を果たしてくれた。法制化を遂げ得なかった私は、正直、心に深い傷を遺したが、石垣氏はいつもそれを気遣ってくれた。二人は法案を巡った戦友となり、業務を超えて「刎頚(ふんけい)の友」となった。いつも力強く、上京の度 に声をかけてくれた。
  JR伯備線(岡山ー出雲間)「新見駅」前の広場正面に燦然と碑が立つ。「全国初 電子投票実施記念」の言葉は凡ゆる困難を乗り越えて時代を創った偉大な政治家が実際この世に生きていたことを示す何よりの証である。