■ プーチン来日、領土問題成果無し

  ロシアのプーチン大統領が来日して首脳会談が行われたが、成果は少なかった。新聞、メディアは「失敗」と容赦なく書くところもある。安倍首相ら政府関係者は涙ぐましい、痛々しい努力をした。経済交流、人事交流を深めるために多くの合意書が交わされたが、領土問題については目立った成果はなかった。元々領土問題は極めて難しい、事前の期待値も高過ぎた。私も最後の瞬間まで何か出てくると期待したが、率直落胆した。
  日本外交は物事を心情的、感情的に捉えがち、諸般を考え過ぎ、争うことを嫌う。しかし国際関係は「惻隠(そくいん)の情」、すなわち義理人情には義理人情で応えてくれる、という純日本的な思考ばかりでは処理出来ない。外交交渉は利害であり、国益の奪い合いでもある。トランプを見よ、習近平を見よ、プーチンを見よ、デドルデを見よ、国内でも⚪️⚪️を見よ、少なくとも真正面から切り込むことを怖れてはならない。
  今回の首脳会談の具体的反省点はあるか。ロシア制裁とかシリア紛争とかトランプ登場とか(不運にも)タイミングが悪過ぎた 、山口県長門市温泉宿の場所設定はどうだったか、プーチン氏の大幅遅刻にはきちっと指摘すべきであった、4島共同経営は本当に自由で平等なのか、外部の情報通に頼り過ぎてなかったか、領土交渉はスタートに立ったというが戦後の70年間はそればかりやってきたのではないか・・・・。ロシアは悔しいが「一方的勝利」とコメントしているらしい。
  終わったものは仕方がない、十分に結果を評価、分析して将来に備えることが必要である。