■ ガソリンが上がるか。OPEC 、減産決定

  12月1日、OPEC(石油輸出国機構)総会が難交渉の末、原油減産を決めた。原油の供給が減れば当然石油価格が上がる。逆に原油価格が上がれば、米国のオイルシェール開発などが進み供給が却って増えることもある。ただ我々のガソリンが上がることだけは間違いない。
  OPECは長く低迷していた。イランが長く核開発を理由に国際社会から経済制裁を受けていた。結果、産油国はばらばらに生産を続け、競争し、世界中に石油は溢れ、お陰で我々は安いガソリンを謳歌出来た。
  久しぶり、本当に久しぶり、OPECが世界を震撼させた、加盟国が減産することで決着した。サウジアラビアが大幅な減産を受け入れ、一方イランは僅かながら増産枠を認められた。

  実にその前日、私は他の議員とともにイラン大使館に昼食を呼ばれていた。私は大使に質問した、「OPEC総会は大詰めで、イランの立場が一番注目されていると聞いていますが、今回の総会は妥結するのですか」。イラン大使の回答は印象深いものでした。「長い間の経済制裁でイランの原油輸出量は極端に減った。輸出市場全体のバランスを取り戻すためには、ある国の譲歩が絶対に必要なのです。」。「ある国」とは多分サウジアラビアを指すようです。イランとサウジは今不仲で、殆ど戦争状態にあると言われています。最大のライバル大国が戦争状態ではOPECはまとまりようがない。
  かくして、翌日のニュースでOPEC妥結を聞いた時、あの柔和で穏やかなイラン大使閣下が「ある国」と呼んだ時の一瞬引きつった、憎々しげな顔を思い出したのです。国を背負う大使たちの、健気にも懸命の心情を垣間見た瞬間でした。