■ 衆議院本会議でのスタンディング・オベーション

  9月26日、衆議院本会議での安倍首相。所信表明演説の中で「東シナ海などで懸命に頑張っている海上保安庁、警察、海上自衛隊の諸君にこの席から感謝を捧げよう」と発言した時、自民党の若手からスタンディング・オベーション(起立拍手)が始まった。その動きはwaveのように後方、ベテラン議員の席まで伝わり、私も当然起立して拍手の輪に入りました。
  ところがこれに野党、民進党が食い付いた。9月30日の予算委員会では民進党細野某氏が安倍首相に延々と詰問した、曰くあのスタンディングは首相が煽ったのではないか、全体主義的強制ではないか、自民党一強の奢りではないか・・・、安倍首相はいずれもにこやかに、「議員一人、一人の自然の気持ちだったと思う」と軽くいなして、むしろ委員会は笑いの渦にもなりました。
  議員の本会議での行動、起立か着席か、賛成か反対か、「異議なし」の発声などは基本的に全て党の議運委から事前に指示される。だから今回のスタンディングは殆ど例のない行動であった。...しかし壇上からの安倍首相の海上保安庁らへの感謝よびかけが余りに切なるものであったこと、前席の若い議員たちが思わず立ち上がって拍手したこと、その動きは後席のベテランたちに電波したこと。これら全て筋書きは無い、自然に起こったこと、本当に自然に湧き上がったことでした。
  私たちには拍手や起立は当たり前で殆ど忘れていたところ、民進党がそれに異を唱え、ことが大きくなり、これが却って「海保や海自への感謝」が世の中に広く深く認識されることとなりました。
政治とは筋書きのないドラマでもあります。