2016年

9月

15日

■ 秘境「椎葉村」を訪ねたこと

  宮崎県椎葉村を訪ねた。椎葉村訪問は4、5年越しの計画で、歴史、ロマン、観光、自然保護、様々の努力で全国で名が知られる、過疎地を抱えるものとしても学ぶべきは多い。
  椎葉村は平家落人の秘境として知られる。壇ノ浦で敗れた平家の残党はこの地に落ち着いたが、源氏は追っ手を送って探り当てた。追っ手は地元で融和し土着になろうとする平氏たちに、ともすれば討伐の使命も薄れようとした。頼朝率いる源氏は、これを赦さない、首級を挙げて帰国するか、新たな部隊を更に追加するかを迫った。陣大将「那須大八郎」は悲恋の「鶴富姫」を残して幕命に従った。爾来この地は平氏と源氏という宿命の怨念がむしろ穏やかな和合へと進むことになったが、この雄大な大自然でこそこの奇跡は起こり得た。蛍( ほたる )はまず平家蛍、次に源氏蛍、そして最後に姫( ひめ)蛍と舞うそうだが、まさにこの村を象徴しているとも。
  壇ノ浦の戦いは1185年、今の山口県長門市、源義経によって平家宗盛一族はせん滅。『吾妻鏡』、『平家物語』...、近年の吉川英治『新平家物語』に詳しい。椎葉村の歴史は民俗学者・柳田國男が拓いたとも言われる。
  「十根川の大杉」と「大久保の大ヒノキ」はいずれも樹齢800年を超す、御神木として崇められる。最後は副村長への表敬訪問。