■ 日産が三菱自動車を買収

  驚くニュースには事欠かないが、日産が三菱自動車を買収する( 出資する)という話には正直驚いた。三菱自動車の燃費偽装に弁解の余地はない、その伝統も権威も名誉も一気に失った。ほんの出来心か、失ったものは余りに大きい。三菱は、当然のこと、自ら立ち直るしか道はない。
  事件発覚直後、日産のゴーン社長は三菱の益子会長に電話した。直ぐ支援の用意があると伝えた。そして1週間で出資することを決めた。「三菱の株価下落が好都合、日産の買収時は大赤字だったが、今回の三菱は黒字で資金も持っている」とゴーン氏は平然と言う( 読売新聞 5月14日)。ゴーン氏の凄さと決断の早さには言葉もないが、台湾企業のシャープ買収といい、このところ日本の企業、日本人の経営者の凋落ぶりはどうだ。経済、金融の国際化で、国籍など偏狭なナショナリズムに拘るべきでない、経営がうまくいき、雇用が守られることこそ重要なのだが、やはり淋しさは隠せない。「ジャパン・アズNo. 1」など日本人の元気が溢れていた時代はもう来ないのか。
  (カルロス・ゴーン氏が倒産寸前の日産に乗り込んできたのが1999年という。今日産は世界のビッグ3( トヨタ、GM、Volkswagen)を追い、いよいよトヨタを抜いて世界一を目指すという。ゴーン氏に改めて敬意を表したい。)