■ 外相会談と「広島宣言」

      広島市で先進7国 ( G 7 )外相会合が行われた。5月の首脳会談「伊勢志摩サミット」の前哨戦で外交、安全保障、テロ対策など、国際的な問題が幅広く扱われた。とりわけ広島が開催地となったことで、核問題についても廃絶、不拡散、軍縮など突っ込んだ議論が行われ、最後は「広島宣言」として歴史的なエポックを刻んだ。日本の外交が着実に成果を上げていること、岸田外務大臣が( ご当地出身もあり)特別な活躍を果されたことには特段の敬意を捧げたい。
  サミット時来日の米国オバマ大統領が広島を訪問するかがクローズアップされている。原爆の投下について未だ、米国では「太平洋戦争を終止させるために行ったもので、結果、多くの戦死者を未然に救ったことになる。反省や謝罪すべきものでない」というイデオロギーがある。日本では受け入れられない認識ではあるが、70年の時空を経て、人道的立場から、大統領には是非謝罪に来て欲しい。
  外相会談の共同文書の取りまとめの過程で、南シナ海、東シナ海などへの違法な海洋進出を「中国」を名指しで非難する件(くだり)があったところ、中国が激しくそれに抗議した。それが影響したか、最終文書には中国の名が抜けて抽象表現になった。自民党の外交関係委員会で、私はそれを質したが、外務省担当官は説明を濁した。