2016年

2月

28日

■ 嗚呼、シャープと鴻海( ホンハイ)

  経営再建中のシャープ社が台湾のホンハイ精密工業社の子会社になる。やむを得ない、それが国際経済かも知れないが、それでも悔しさは拭えない。なぜ日本が、なぜ「産業改革機構」が救えなかったのか。
  6000億円規模の打ち合いだった。ホンハイはどんどん積み増してくる。産業改革機構は3000億円まで、それ以上は主力銀行の融資に頼ったが、所詮は出資と融資、贈与と借金では勝負にならなかった。日本の敗因は本当に様々、まずはシャープが液晶技術に頼り過ぎて世の中を見失ったこと、東芝など国内電機業界の不始末と混乱、国内銀行のドライな割り切り、国の限定的担保力・・・要は日本経済の底力、絶対に守り抜くという気迫の問題だった。
  しかしこれからの国際経済はもはや国籍やナショナリズムの支配するウェットな時代ではないことを覚悟すべき。資本の移動に国境はない、インターネットや通信業界、Yahoo、GoogleやAppleを見よ、今や日本中が無国籍企業に乗っている。シャープ問題はまさに国とは何か、国益とは...何か、国際社会とは何か、それは経済だけか、政治や外交にも関係するのか、を考えさせる。
  無念ではあるが、この非情な( merciless) 国際社会では、技術開発で先頭を走り、IoT( 物の情報化)を駆使し、国際投資を怯まず、国際金融に打って出る・・・結局は強い戦略を立てて国力を強化していくことしか、国益もまた国の誇りも守ることは出来ないということ。