■ ひたすら民主主義ルールを、台湾に民進党政権

  台湾の総統選挙で民進党の「蔡英文」氏が圧勝し、8年ぶり国民党政権から政権交代が行われる。早くから予想されていたので驚きはないが、議会( 立法院) でも民進党が単独過半数を得て、安定政権となる。中国との距離感が両党を分けるとすれば、中国との統一を標榜する国民党に比べ独立を志向する民進党は国として余程健全で日本にとっても極めて良い結果であった。馬英九氏は昨年11月、シンガポールで習近平氏と「中台合意」を演じたが、これほど臭い芝居はなかった。政権交代を見込んでの駆け込みを認めるほど台湾国民は馬鹿ではなかった、馬氏は歴史的にも評価を下げた。
  民進党政権は様々大陸中国から謀略を受けることになる。外交的にもまた経済的な不利益も予想されるが、今や中台関係は両国相互間で、かつまた日米や国連、TPPを含む国際社会で、直線的な虐(いじ)めを許すほど時代は単純でない。蔡英文政権が細心かつ賢明な政権運営を続けることで、むしろ習近平中国こそが、現在の全体主義的、閉鎖的、非民主的、更には国際法と国際平和を無視した対外侵略の動きに自制と抑制を促すことにもなり得る。今回の選挙結果は国民党の宥和政策を捨て、台湾人の民族自決的な誇りを決然と示した何よりの証左であり、さすがの中国もそれを無視することは出来ない。
  翻って我が国は、新生台湾に対してただ黙々と自由と民主主義のルールに沿って、質量ともに交流のレベルを上げてさえいけば良い。

 

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コメント: 1
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    Ensho Kobayashi (月曜日, 25 1月 2016 11:27)

    新生台湾、加油!おめでとう。これから和国とじっくり親交を深めつつ、台湾との尖閣問題を如何に調和させるかですね。(唯一この件がきになります)