■ 中東のポテンシャル、ドバイからの便り

  私は今中東の「ドバイ」に出張しています。ドバイとはサウジアラビアのあの大きな長靴のような半島の東の先端に位置する国で、ペルシャ湾、ホルムズ海峡を隔ててイランにも直面しています。「アラブ首長国連邦」のひとつでアブダビに次ぐ首長国、国際的にも経済的にも、また中東、欧州の金融センター、国際航空の要衝( ハブ )としても近年目覚ましい活躍をしています。
  私も一度は訪ねなければという年来の思いが、漸くここに実現しました。実際に来て見てこの国の想像以上の豊かさと発展ぶりに驚きました。先進国のいかなる都市をも凌ぐような都市づくり、林立する巨大かつ超高層のビル群、その一つ一つが個性を凝らして建築美を競うような。世界一の高さを誇るブルジュハリファ・ビル( 828m、注 東京スカイツリー634m )もここにあります。道路網、鉄道、高速網を含めて旧都市と新都心とが上手に配備される。海洋に突き出すパーム・アイランド( 椰子の島)と称する人工島の開発・・・。そして遥か郊外に出れば、今にもラクダの隊商が出てきそうな砂漠だか土漠だかが延々と拡がる、ほんの20年前は国中こんなものだったという。
  今回の私の旅は、エネルギー、医療、産業廃棄物処理など、どの国でも直面する社会的問題について何か日本として協力や投資に結びつくものはないか、まずは情報収集と人脈作りがメインですが、好奇心と併せて見たもの聴くもの全て新しい学習の毎日です。経済や金融の実権は王族やその系列が握り、今回大銀行の頭取クラスとも見( まみ)えることが出来ました。日本企業の一層の奮起が望まれる。
  人口は210万人程度、内10%が自国民、残りは出稼ぎ外国人が生活している人種の坩堝( るつぼ )で、自国民には税制、医療福祉、教育など徹底した優遇措置。雨は1年にほんの数日しか降らず側溝の下水対策など施さず、そのため少し雨が続けば道路などは水浸しとなる、日本では考えられない話も。