■ テロの恐怖と国際連帯

  パリを襲ったIS (「イスラム国」)の同時テロは世界中を震撼させた。先日のロシア機の墜落も同じIS の仕業と確認された。連日新聞の一面トップはこの件ばかり、G20など国際会議も経済問題など後回しでテロ対策が議論される。国会や自民党内の会議もテロの話でしばらくは時間がもつ。
  フランスのオランド大統領は「戦争状態」と位置づけ本気でIS空爆を始めた。さしものロシアのプーチン大統領も慌て始めた。米英を含む仲の悪い主要国が妙に連帯と協調ムードになってきたのは政治の不思議なところ。中国さえ芯から悩んでいる風。日本ももちろん例外ではあり得ない。ISをとにかくどう叩くか、果たして政治決着などあるのか。
  さてどうするか、実は誰にもわからない、大騒ぎしてでも対策を急ぐしかない。水際でのテロ侵入を防ぎ、潜在分子を未然に叩く、警備要員の養成と配備、サイバーやネットを含む情報力の飛躍的強化など一般論は分かるが、それを実践、効果を出すには膨大なコストとなお万全はあり得ない。同時に国の運営、国民の生活にも重大な影響を与える。特にあの「自爆」というのは本当に怖い。爆弾を腹に巻いて人混みに飛び込む、命は全く惜しまないから始末に負えない。人の集まるところでは止めようもない、新幹線で起こったらどうするか、乗客全てを事前に検査することが出来るのか、考えるだに気の遠くなることばかり。来年のサミット、4年後のラグビー世界大会、2020年東京オリンピックを迎えてどう対応するか、少なくとも今の衝撃と危機感をずっと持ち続けて事件の起こった時だけの緊張に終わらせないこと。