■ TPP決着と甘利大臣

  TPP( 環太平洋パートナーシップ)協定が遂に妥結した。米アトランタでの閣僚会議で決まったもの。都合4年半、日本が参加して2年、究極には関税ゼロを目指しての自由貿易協定で、太平洋を囲む12カ国、その合計のGDPは約4割にもなる、その中心は言うまでもなく米国と日本。難航に難航を重ね、どの国も様々な国内事情を踏まえ、実にようやくにして出来上がったTPPであるが、その目指す歴史的、世界的な位置付けは極めて大きなものがある。オバマ大統領がいみじくも言ったのだが、この協定には中国が入っていない、近代国家のルールを弁(わきま)えない中国のいないところで国際経済の基本原則を決められたことに意義がある。
  私も農業関連を中心としてそれを守る立場から国会や地元で積極的に発言と活動を繰り返してきたところであるが、今後は国内対策の観点から一層活動を強化するつもりである。
  このTPP決着には日本が政治的決意を貫いたことが大きい。その交渉の最前線で苦労した甘利明担当大臣のことは特筆に値する。フロマンという米国代表の優柔不断さを支えたり脅したり、しかし我が国の国益はぎりぎり守り抜いた。甘利氏とは、お互い若き頃、同じ政策集団( 旧渡辺派、山崎派)で苦楽を共にした。歳は少し若いが、常に先輩議員として我々を引っ張ってくれた、その指導力は今に変わらない。