■ 安倍首相、訪中見送り

  安倍首相の訪中が見送られた。当然のことであって、9月3日に中国は「抗日戦争勝利記念日」即ち反日宣伝を国威発揚に使おうとしているが、それに日本(安倍首相)が出るわけはない、またその式典時間を避けた前後に訪中するなどが検討されていたこと自体尋常ではない。そもそも首脳会談とは国家にとって重いものということが常に問われなければならない。尚、韓国の朴大統領が式典に出席することで、韓国は完全に中国に取り込まれたという日米欧諸国には強い懸念がある。
  中国の株安、金融不安が世界経済をパニックにしている。東証も900円以上下がり終値18000円割れ、円は急騰した。NYも一時1000ドル急落し、一週間で1900ドル下げた。経済成長の鈍化と人民元切り下げを機にチャイナリスクが世界に広がっている。一党が仕切る異形の市場経済は巨大化し過ぎて今や統制不能に陥った、遂に中国経済の自壊が始まったとの見方もある。一方でAIIB(アジアインフラ投資銀行) 構想は着々と進んでいるが、中国が自国経済も管理できないまま、いや管理出来ないからこそこの壮大な世界戦略を使うという意味が透けて見える。
  天津の化学工場群の爆発は多くの人を死傷し、日本の進出企業にも大きな被害を与えたがその原因究明や後処理も進んでいない。政治的には露骨な権力闘争が頻繁に報じられる。内政の混乱を隠すのに古来、対外活動を積極的に行うとされているが、東シナ海、南シナ海戦略は更に加速する可能性が考えられる。