■ 南シナ海問題、フィリピン外務大臣、防衛大臣らと会談

  8月7日から12日までの間、私はフィリピンを訪問し、政治外交活動を行った。8月11日ボルタイレ・ガスミン国防大臣並びにデル・ロサリオ外務大臣と続けて会談した。まず日本とフィリピン(日比)の友好関係を確認しあった。続けて現下の南シナ海への中国の進出問題について意見を交わした。私から南シナ海への中国の進出問題について、日本への東シナ海進出と危機感を共有しており、今後情報の交換を強化し、相互協力を進めていくことの必要性を訴えた。日本国内では安倍内閣が平和安全法案を懸命に仕上げており、これにより自衛隊の自衛力と抑止力は飛躍的に高まり日本の平和維持の体制が一層強化されると説明した。併せてASEAN閣僚会議など多国間会議では中国の脅威を明記しようとしないが曖昧な表現こそ中国に逃げる口実を与えると指摘。
  フィリピン側は、中国の進出が深刻な状況にあることを訴えた上で、国防、自衛力の強化に努力をしていること、米国との( 米比 )共同訓練演習に注力していること、日本との( 日比 ) 共同訓練を高く評価しつつ、日本が米比共同訓練にも積極的に協力して欲しいなど国防大臣からも希望があった。外務大臣、外務次官からは日本こそが米国とともに最も頼れる同盟国であることを繰り返し確認したうえで、昨年からフィリピンは中国を国連海洋法条約上の「仲裁裁判所」に訴えていることを説明、私はその勇気ある行動を評価した。
  南シナ海問題は、各国が緊張を高める行為を慎み、国際海洋法条約など法の支配と外交上の努力で平和裏に紛争を解決する、ということがASEAN諸国の共通認識となっているが、肝心の中国が真剣になっていない以上、真の解決が本当に来るのかいささか悲観的にならざるを得ない。

 

■ 参考 フィリピンの防衛と中国の進出 (短史)
1947年 米比軍事基地協定、51年米比相互防衛条約
  92年 軍事基地協定の期限満了のため米軍(クラーク空軍基地、スービック海軍基地)完全撤退。
  95年 中国がミスチーフ礁を奪取
  99年 米比訪問米軍基地提供協定締結
2012年 スカボロー礁奪取
  13年 以降南沙諸島全域に進出、
(1992年米軍撤退後、直ちに95年中国が侵略開始、99年に米比軍事交流を再開させても時すでに遅しという印象)


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コメント: 1
  • #1

    烏龍茶 (木曜日, 13 8月 2015 19:42)

    政治家が正しい外交を全うすれば戦争は防げるでしょう!
    日本の現状を伝え、また外国の実態を知り得て友好関係を築いてください。
    今後とも積極的な外交を期待してます。