■ 新国立競技場、「エコ」の原点に戻ろう

  オリンピック向け新国立競技場が大きな政治テーマとなっている。基本計画からやり直す、という政府の決断を強く支持する。大事なことは良いものを作り、それをしっかり後世に伝えて行くことである。あの原案のまま突っ走っていれば大変なことになっていた。誇るべき殿堂が国民の恥辱の象徴みたいになって、オリンピックでの活躍、国民の誇りどころでなかったろう。「過ちは改めるに憚(はばか)ること勿れ」という言葉がこれほどぴったりするのは他にない。経緯やごたごたは直ぐに過ぎていく、新しい計画とヴィジョンを早めに作って国民に提示することだ、政府の失策を率直に認め、再生への決断を世に示すことは決して無駄なことではない。
  その上でこの際、最もシンプルな最も安上がりな、例えば1千億円以下のスタジアムなどにできないか、機能は十分で、結構立派なものになるはず、あとは全力で選手強化や運営の改善に廻す。今、「エコ」( 環境 )の原点に戻る絶好のチャンスではないか。