■ ギリシャは「古代ギリシャ」に非ず。

  今ギリシャとEUが鍔迫り合いをやっている。ギリシャのチプラス首相はなかなかのしたたか者、( EU案反対の国民投票をもって) EU首脳らと益々強気に対決している。EUも話だけは聞いているが本音は怒り心頭、ギリシャの仕掛ける「EU離脱」という瀬戸際外交、チキンレースに我慢強く耐えている。
  ところで数年前ギリシャ・アテネに議会視察で行ったことがある。エーゲ海、パルテノン宮殿、考古学博物館・・・・幾つもの世界遺産に文字通り圧倒された。全て紀元前時代の古代ギリシャの民族遺産である。オリンピックの発祥も然り。古代ギリシャはローマ帝国に影響を与え、相俟って今日の 西欧文明の大源流となった。
  訪問の時驚いたのだが、その誇り高きアレキサンドル大王の古代ギリシャと今のギリシャは実は民族的には全く連続性がないのだという。民族も言語も異なり、今あるのはキプロス問題など隣国でかつ大国となったトルコからの一方的な攻勢に喘ぐ一国でしかないということ。...
  今回のギリシャ問題で見えたもの、あの偉大な古代ギリシャとは似ても似つかぬ、国家の誇りをいささかも持ち合わせない民族ではということを改めて思わせる。