■ 「大阪都構想」敗退、橋下氏引退表明

  「大阪都構想」については住民投票がこれを却下した。大変な僅差だった。私は本問題長いことフォローしてきたが、投票結果は非常に良かった、安堵した。これだけの政治イッシュー(争点)だから当然賛否両方言い分はある。ただどちらかしか選べない、これが政治選択の厳しさであり、苦しいところである。自民党や多くの政党が反対の立場を貫いた。ここで大阪を都政に変更しても何ら変わらない、万が一この構想が成立していれば大混乱が待っていた。重ねて自民党の責任者竹本直一氏は大親友で彼の意見はいつも聞いていた・・賛否判断の根拠はいくらでもあった。
  今回の住民投票は橋下政治を審判するものでもあった。この人は天性の大衆政治家、直感と思想の方向は正しいものもあるが、決断力も行動力も内外の革命家に擬せられてきた。日本人には珍しいタイプ、ただアプローチ( 進め方 )や後処理に真面目さがない、マスコミなり周りが勝手な虚像を作り上げてきた。引退すると言うが、その影響力は続く、「政治力」というのは政治家でなくても発揮できる。
  維新党の消長は現役の政治家に無関心であり得ない、自分の選挙、議会運営など直接に関わるからだ。大阪の議員にとっては文字通り生死に関わる。そろそろ大阪地区も落ち着きを取り戻した方がいい、劇場型政治で如何に酔い痴れても、誰かが飯を食わせてくれるわけではない。市民、府民の生身の生活を本当に守ってくれるのは地味だが緻密な行政や経済活動なのだ。
  橋下氏は地方行政、大都市運営、さらには国の地方創生の在り方に大きな問題提起をされた。いずれも真剣な議論が必要でもある。