■ 読書と読書欄

      私は読書は大好きですが、実際には余り読んでいません。忙しいというのは言い訳で、それを抜って実行するのが本当の読書家です。毎日何種類もの新聞に目を通さなければ時勢に後れそうなので、結局なかなか読まないというのが実際のところ。

その代わり、最近意識的に目を通すのが新聞や週刊誌の書評とか書籍紹介、読書欄です。夥しい数の書物、大方が新刊書、の紹介です。昔は本の宣伝広告で、買って読まなければ意味はないと思っていましたが、見方を変えれば、極く短時間で居ながらにしてその本の全体像、その分野での最新情報がわかる。しかも「書評家」というのでしょうか、実に丁寧に平易に解説してくれる。厚い本でも外国の本でも、彼らにかかればなんと優しく料理してくれるものか。
      物を書くということの難しさと精神力、作家と呼ばれる人々に私は絶対に叶わないという意味で、心底敬服しています。そして近時では、書評家と呼ばれる人々にも頓(つと)に尊敬を覚えるようになってきました。...

  3月8日の日経新聞で読んだ2題。『女たちの審判』、これは筆名を「紺野仲右ヱ門」として紺野夫妻が共作したもの。ある死刑囚が獄中から社会を見直すという。『失われた夜の歴史』、米国人のロージャー・イーカーチ著。昔、「夜」は「昼」との対置で暗闇、悪疫、マイナスのイメージが普通だった。他方、夜こそ解放と自由と安息の時間でもあり、本来の人間性を発揮できた。ところが今は電灯や照明が煌々と照らすようになり、夜は明るく、陰湿でもなくなった。「夜の喪失」とも言えるか、暗闇の夜が昼の光明との対照の妙がなくなった分、人間の持つ生来の想像力や感性、奥行き感が消滅し、我々現代人の不安定で不条理な非人間性が横行する原因となったのではないのか・・・

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コメント: 1
  • #1

    ワインはやっぱり白 (月曜日, 09 3月 2015 15:12)

    私も読書は好きですが、最近仕事が
    忙しい(贅沢なことですが)こともあり、新しい本を
    買わずに一度読んだ事がある本達を(ほとんど推理or時代小説)
    もう一度読み返しています。

    不条理な非人間性を持つ怪物達が言い訳にはなりませんが
    春になってきて増えているように思えます、川崎の事件
    しかりネットで今日知りましたが兵庫でも最悪な事件が
    起こってしまったようです(テロって言ってもいいのでは?)

    昼夜の温度差・花粉の季節と色々体に変調を来す時期になって
    きましたが、やはり冬の雪解けから満開の桜への季節の
    変わりは日本に生まれて良かったと思える事の一つだと思います、
    原田先生また秘書・スタッフの皆様お体を大事にいつまでも
    元気でいてください。