■ 『近衛家の国宝展』、黄金週間の過ごし方

  このゴールデンウイークは、日頃忙しさにかまけて留守がちでしたので、地元福岡各地を多少時間をかけて廻りました。主な先、太宰府の九州国立博物館、飯塚市の伊藤伝右衛門邸、田川市の山本作兵衛展示館、東峰村の小石原民陶祭、添田町の英彦山・・・・、何れも一度ゆっくり訪ねたいと思っていた所です。
  九国博は今『近衛家の国宝展』が行われています。藤原鎌足、藤原道長の流れを汲み天皇家にも近い近衛家にはその家系にふさわしくおびただしい国...宝級の歴史遺産が残されており、それを京都にある「陽明文庫」が保存管理をしています。書画、仏像、彫刻、道長直筆の日記、第一級の史書・・・2時間くらいでは到底周り切れません。
  安政2年(1855)、孝明天皇が近衛家26代で左大臣の近衛忠熙(ただひろ)邸の宴に寄られた。糸桜(枝垂れ桜)に魅せられて宴は終日続いた。天皇はその間31もの歌を詠まれた。「帰るべき家路忘れていつまでも、花に巡らす春の盃」、国内政治動乱の中、天皇と左大臣が如何に心許して桜花の宴を楽しまれたか、と添え書きにある。
  21代 家熙(いえひろ)は希代の芸術家で当代の書画を完成させた。「天開壽域」なる大書には99の「壽」字の並べ書きとともに太平の世への祈りがひたすら込められている (「百寿」)。