■ プーチン・ロシア クリミヤ半島を併合

 とうとうロシアはクリミヤ半島を併合した。クリミヤ半島は住民投票で90%以上の賛成を得てウクライナから独立させ、直ちに国家間の協定の形でロシアに編入した。如何な手を使おうと、ウクライナ憲法や国連憲章など国際法に違反することは明白であって、米国、西側諸国は正面から反発、制裁措置に踏み切った。ロシアはもちろん撤回などはしない、西側の制裁など蚊ほど痛くもない。
 一気に世界は冷戦以前に戻った。冷戦は軍事力といわば経済イデオロギーの闘い、自由主義と共産主義、最後は経済で決着が付いた。共産主義が自ら滅びた。
 しかし今度は、領土、主権の問題。民族自決と国土の保全はともすれば矛盾を孕む。ゼロ・サムの世界で片方が益すれば片方は必ず損する。チベットだって住民投票させれば独立出来る、だから中国はそれを許さない。
 ロシアは19世紀の軍事帝国時代に戻った。一方、米国は、西側も絶対に妥協できない、何故なら西側は依って立つ国際主義を自ら捨てることになるから。
世界が混沌の方向に進む。武力での決着がないとすれば、交わりの無い外交が永く続く。その混沌の中で日本はどう生きるか、米国には本当にしっかりしてもらいたい。そして中国は今後どう出てくるか。今、全く新しい国際危機が始まったと考えていい。