■ 東日本大震災3周年慰霊祭

「母は息子のあなたを心から誇りに思っています。」
ーー東日本大震災3周年慰霊祭ーーー

 両陛下ご臨席の政府主催慰霊祭にて。遺族代表の女性がそう息子に呼びかけた。市役所勤めの若い息子は最後まで職務に殉じ、遂に津波に呑まれてしまった。呼べども応えぬ最愛の息子たち・・・・。あの大震災で、死者、関連死、行方不明者は実に2万2千人を数える。その一人一人に何人も何十人も悲しい遺族を抱える。
 午前午後と東北各地の3年間、人々の生活と慰霊事業を具に追った。親を亡くした子供、孫を亡くした老夫婦、妻を探し続ける夫、子供3人を失った夫婦・・・癒されるはずのない悲しみが続く。テレビの前の自分も何度一緒に泣いたものか。3年間はしかし、絶望から少しの希望をもたらす時間でもあった。笑顔も笑い声も聞けるようになり、明日をどう生きるかが話題の中心になった。辛いけど苦しいけど、住宅や学校や仕事の悩みは、絶望や悔恨ばかりよりは前向きだ。
 天皇陛下のお言葉も安倍総理の式辞も、思い遣りに溢れ復興に向けて堅い決意に包まれていた。日本人はまだまだ元気だ。必ずこの逆境を乗り超える。