■ 東京都知事選

 東京都知事選挙が始まる。都知事選挙はもちろん単なる地方選挙ではない。とりわけ今回は国全体を動かす極めて重要な選挙となる。自民党は舛添要一氏を推す。細川護煕元首相も出て、それを小泉純一郎元首相が推そうとしている。細川氏の出馬はマスコミ的には話題沸騰だが、私は真面目さを感じない。細川氏は引退して20年、小泉氏も既に終わった人。だから悪いというわけでない、意思と能力のあるものが出られるのが日本の民主主義である、「脱原発」も立派な政策、スローガンであろう。ただ細川氏から東京をどうするか、国の首都をどう位置付けるか、将来への情熱が十分聞けるとは思わない。政治とは厳しいもので、片手間でやれるものでない、細川氏自らが一番よく知っていることだ。
 しかし実際の選挙戦は、また別の話。細川氏も小泉氏もその凄まじいパワーで全国を席巻した。その凄さは自分らが正に目の前で、身をもって体感した。だから狭い東京のこと、二人寄ればあの再現がないとは言えない、むしろ十分にあり得る。マスコミの扱いと結局都民、有権者の良識に係っているということ。小泉進次郎氏は自民党を離党した舛添氏を推す「大義がない」と言っているらしい、しかし自民党が組織決定していることこそ何よりの「大義」ではないか。
 民主主義は選挙である。だから有権者の責任は極めて重い。原発依存は軽減すべきであるが、「即原発ゼロ」的主張は世を惑わす極めて無責任な主張と、私は思う。含めて、東京の持つ国際的プレステージ(誇り)を上げるために、心身気力の漲(みなぎ)った政策論争をこそ是非とも聞きたいものだ。