■ 神戸市長の挨拶を受ける

 久元喜造(ひさもときぞう)氏が挨拶にやって来た。新しく「神戸市長」になったという。久元氏は半年前まで総務省の選挙部長をしていた。およそ国の選挙制度、公職選挙法に関しては最終の事務責任者でその任務は甚だ重い。私も選挙制度にいつも携わっているので、彼との付き合いは長い。氏は紳士然として姿勢を崩さず、いつも冷静。もちろん頭脳明晰、理路整然。私の政治的意見や質問にも的確に対応してくれた・・・
神戸市に請われ副市長として半年勤めた。市長選挙が始まり、選挙運動は実質2週間だった。実は天下り選挙の逆風が吹き荒れ、予想を超える苦戦を強いられた。
 それにしても2,3週間で選挙に臨み当選を果たすなどは、同じ政治家として羨ましい限り、夢のまた夢である。私たちの、いや私の選挙歴を見よ、30年に及ぶ
 血みどろの結果がようやく今の議席である。
 と、実はいつも人と自分を比較する。しかし考えても見よ、あの久元氏の往年の仕事ぶり、勤務の姿勢、何よりもその責任感。本人が意欲を示さずとも、周りが離さなかった。神戸市という大都市は例にもれず、多くの課題、問題点を抱えている。結局久元氏を引っ張り出し、彼に託したのはそこの有権者だった。
 民主主義は選挙である。血みどろの選挙運動も人生である。しかし天与の仕事をただひたすらに全うすると、また別の人生が開けてくるものだ。神戸市も更にしっかりした都市になるのだろう。