■ トルコへの原子力協力

 安倍首相がトルコを訪ね、原子力発電施設を輸出する政府間交渉に調印してきた。国内においては福島原子力発電所の汚染水問題、安全性問題など全て解決されているわけではないが、原発制度そのものは国際的にもエネルギー政策上また経済戦略上大きな価値を持っており、綺麗事だけでは済まされない、私はこれを支持する。輸出する以上は、運営、管理と徹底した安全対策を講じまたトルコ側への指導責任も大きい。さらに日本とトルコとの友好関係は限りなく確認されたといえる。
 ところで2006年5月、私は衆議院外務委員長の時、議員外交の一環として経済人を率いてトルコに渡った。エネルギー大臣を含む政府要人と折衝し原子力発電の輸出問題を取り上げ、その後も再三に亘りトルコ関係者を経産大臣や外務大臣に引き合わせてトルコの受け入れ環境の醸成に努めた。今回の安倍首相の成果には些かの思い出と感慨を禁じ得ない。
 当時日本の大成建設がボスフォラス海峡に地下鉄を掘ることでえらく苦労していた。現地でも帰国しても大成建設を励まし続けたことがある。今回この壮大な地下鉄が日本の資金と技術とで完成したと報じられているが、これもまた勝手ながら、感慨無量である。