■ 子ども取り違え映画

   子ども取り替え事件もの2件、映画『そして父になる』とTV『ねじれた絆』を続けて見た。42年前の事件のドラマ化とその実録と。悲惨な事件だった。6歳ごろ、産院での取り違えの事実が発覚した時の両親の衝撃、別れへの決断、そして現実の別れ。別れた後の親としての葛藤、子どもたちの精神的歪みと成長。遂に養母を求めて元の家に逃げ帰る子どもを見て泣かぬ者はいまい。両家族の社会背景、経済的環境、教育度合にはもちろん格差はあるが、いずれも愛情溢れる両親だったことが救いであった。結局は時間の経過しか問題を解決できない。そして事実は小説より奇なり、で実録の方がより面白かった。実に片方の家族が別の家族の隣に引っ越して来て、2人の子供は事実上姉妹みたいに育つ。二組の親に育てられたともいえる。そして最後に奇跡が起こった、二組の結婚式が二組の家族親族の祝福の中で行われたのだ。本当の母親の一人が述懐する、「やっぱり実の子を育てる方が正しかった。」福山雅治主演映画はカンヌ映画祭受賞作品として高く評価され、ハリウッドでリメイク(英語版)が作られるという。子どもの虐待が多く報ぜられる今日、親の愛をむしろ確認出来た作品でもあった。