■ あこがれ、高山正之氏

 作家で高山正之(まさゆき)という元記者がいる。元産経新聞の記者で、いろいろを経て今はフリーの作家、「週刊新潮」の「異見自在」コーナーに長年連載し異色の健筆を揮っている。私が「週刊新潮」を欠かさず買うのはこれを読みたいためでもある。ブログに「一度この作家に会ってみたい」と書いたこともある。念ずれば通ず、というが、その夢が今日実現した。ある会合で会う機会があったので数日後、電話して頼んだもの、わざわざ国会事務所まで来てくれた。

 事実経過と論証、その論旨にはおよそ曇りがなく、古今東西、歴史と事実の積み重ねは読む者を圧倒する。いかにしてそこまで書けるのか、と問うたら、35年だかの新聞記者時代に膨大なメモを書き溜めた。今のネットワーク社会で調べられないものはない、と付け加えられた。「常識と正義には必ず裏がある」と彼は言う。マスコミの報道など特に注意とか。
 アメリカのリンカーンは、奴隷を解放した人道的大統領となっている。彼の制した南北戦争では同胞が実に60万人戦死した (日露戦争でも10万人)。南軍の敗将リー将軍は街中引き回し、彼の住居は潰して墓場とした(今のアーリントン墓地)。アメリカはその後も先住民、中国人、アジア人に苦力(クーリー)を強いて人権を強奪続けた。アメリカ人の対外搾取と強圧性には決して気を許してはいけない・