■ 自民党、「派閥」と「民主主義」

 今日午後は自民党の「参議院議員会長」選挙が行なわれる。このポストは国民に馴染みはないが、議会にとっては大事なものである。参議院選挙が終わり一息ついた先週、自民党の参議院の3大派閥が密かに話し合い議長や幹事長の重要ポストをやり取りした。いわば人事を「談合」で決めたと評されることにもなった。そこで小派閥の代表として鴻池氏が不利を覚悟で候補に手を上げ、結果、党内参議院議員による選挙となった。

 自民党は生来「政策集団」の名の下いわゆる「派閥」が存在し、その機能は功罪半ばする。4年前に自民党が衆議院選挙で大敗し遂に下野したのも、その「罪」の部分が国民の反発を買ったとされた。今衆参ねじれも解消し、国会運営は格段に安定する。自民党は最大与党として、むしろ組織や規律の緩みこそ唯一懸念すべきと言われ始めた時の、「談合」的な人事問題。

 物事がもめた時、最後は選挙で決するというのは民主主義の鉄則。我が自民党に少なくともそのルールが辛うじてしかし脈々と生きていることがわかった。今、野党各党が等しく戦後処理に苦悩している折り、衆人環視のもとで民主選挙が行なわれるとしたら、むしろわが党の活力をさえ見出すことにもなる。その評価は神のみぞ知る。願うらくはこの活力と規律をひたすら国民国家のために使うよう、それが国民の正しい評価に結びつくよう、政治家たるもの等しく肝に銘じなければならない。