■ 芥川賞、直木賞決まる

 今年の芥川賞と直木賞が発表された。芥川賞は藤野可織さんで作品「爪と目」、直木賞は桜木紫乃さんで作品は「ホテル ローヤル」という。二人の受賞の声をラジオで聞いていて感じ入ったこと。藤野さんは28才とか。書店に勤めて、懸命に小説、特に推理小説を書いてきた。あらゆるホラー小説を読んだ。「賞金の100万円はどう使われますか?」「奨学金を頂きましたが、まだ大分残っていますので、その返済に充てます。」

 桜木さんは、実家がラブホテル(「ホテル ローヤル」)を経営していて、中学生の頃から部屋の掃除などを手伝わされた。男女の裏社会を見ながら育った。年も50に近付き、二人の子供も成人させた今、自分の半生と感性に区切りをつける必要があった。

 二人はどっしりと足を大地に付けている。実人生と非常に真面目に向き合っている。何度にも選に漏れ、才能とそれ以上の努力を積み重ねて遂に大賞に到達した。一流作家になるには1年に1000冊、1月に100冊、1日にすると3冊(!)を読まなければならないと聞いたことがあるが、この道も何と過酷な道であるか。