■ クールビズの思い出

 暑くなってきました。私も毎日、夏の軽装で出掛けています。国会の中でも、会議場でも、今やノーネクタイで、それが当たり前となりました。しかし昔はこうでなかった、勤め人は例外なく背広にネクタイ、ワイシャツの腕をまくるくらいが暑さ対策でした。
 もう多くの人は忘れているでしょうが、現在の出で立ちを「クールビズ」と呼ぶとすれば、これには明確な起源があるのです。7年前だか、暑い夏でしたが省電力、省エネルギー問題が声高に議論されていました。冷房温度を上げるとネクタイ姿が苦しそう、ネクタイを取ると締まりがなくなる。夏用の男物でいいものはないか、そこに小池百合子環境大臣がノーネクタイ...を言い始め、クールビジネス(ビズ)と呼んだ。それに小泉首相が乗った。まずは政治家が範を示そう、強烈な個性で、公務員は ネクタイなどしなくてもいいと決めてしまった。これには世の中びっくりした、当然反対論、慎重論が噴き出した。人前でネクタイなしではあり得ない、国会の委員会を何と心得る、と大騒ぎになる。ネクタイ業界は連日、むしろ旗を立ててノーネクタイ運動 に抗議する。しかし、小泉首相は絶対の権力者、しかも言い出したことは絶対に引かない。遂に世の中、国会の中も、しょうがない、やりたい者がやりゃいいじゃないかとなる。私など最も小回りが効かず、ネクタイを離せず、自分こそ正しい日本人と自負したり、多くの保守派は心底戸惑っていた。河野衆議院議長は本会議場だけは、ノーネクタイを許さなかった。
 そして今、ノーネクタイは余りにも自然に、余りにも疑いなく、夏のファッションとなってきた。これだけ大きな社会現象の裏に、実は小泉純一郎、小池百合子という強烈な指導者がいたということ、それを具に見ていた私こそ、感慨も新たに今日もまた、快適な夏スタイルを楽しんでいるのです。( ちなみに今は、国会本会議場もノーネクタイです。)

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コメント: 1
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    へんちん (日曜日, 16 6月 2013 23:38)

    「アベノミクスでどこが良くなったのか。人口が減る中、結婚もできない。結婚できるだけの給料をもらってないんだから。」(by村山富市元総理、元官房長官・五十嵐広三氏の葬式場にて。)さらばネトウヨ