■ 医師議員の一喝

 早朝の朝食勉強会に出席した。今日の講師は欧州から巨大大手の薬品メーカーの経営者。諸外国の医療事情、その会社の経営方針、販売戦略、日本の特色、制度的問題点など、話は多岐に及んだ。出席は国会議員20人ほど。一応、私がヘッドを務める、その昔、厚生省政務次官以来、私は薬品業界に知己も多い。質疑が始まり、普通のやり取り、同時通訳付き。
 ある議員の番になった。年配の議員で初当選という。自分は長く医者をしている、薬メーカーにはいつも言ってきた、皆さんはワクチンでもなんでも、売ることばかり考える、金をかけることばかり言う。何故病気を予防することを教えないのだ。HIVだって性交渉でしか移らない、注意さえすれば防ぐことが出来る、何故その事をラベルに書いて注意しないのだ。だから私はあなた達を信用しない、あなた達が嫌いだ、と言い切った。場は冷え付いた。スピーカー氏は少しまごついて何と答えたか、同時通訳では聞き漏らした・・・。
その一日、私は普段より襟を糾して過ごした。