■ 維新、橋下氏苦境

 維新の党が苦悩している。党首の橋下氏のいわゆる「慰安婦」発言が致命的となった。文字通り一発で床に沈んだ。口で成した者は口で倒れる、人は上手(じょうず=得意分野)から崩れる、と昔の人は言った。橋下氏は彗星のごとく衝撃的に現れた、天才でもあった。世の中はひれ伏し、阿(おもね)り、マスコミも持て囃した。人気が全て、選挙が全てと言い放ち、知事職、市長職を軽んじ、体罰自殺の高校の入試を止めさせ、週刊朝日を屈服させ・・・自ら歴史上の独裁者にも準(なぞら)えた。そこに真理がないとは言わない、ただ周りへの気配り、一片の謙虚さが必要だった。世の中は馬鹿ではなかった。

好漢橋下氏は最早立ち上がれまい。彼の生きざまに功罪学ぶことは多い。