■ 憲法改正と民主主義原則

 憲法改正論議が熱を帯びる。自民党は結党以来、現憲法の改正を目指してきた。基本的人権、民主主義、平和主義など高い理念は定着してきたが、その成り立ちにおいて現憲法は外国人(GHQ、マッカーサー司令部)の手になるもので、明確な主権意識が欠落していること、混沌とした国際情勢の中で国家、国民としての存在を維持し続けられるのか、多くの基本的問題が解決されてない。

 その制定から70年に近づき国の内外大きく変化し、憲法条文のそれぞれがはるかに時代遅れとなってきた。だから防衛、安全保障問題(9条)を含めて見直すべく、また改正すべき各論は多岐にわたる。そして第一ステップとして憲法96条を改正するとの論が強くなってきた。現行96条では衆参両院の「議員の総数の3分の2以上」で発議するとなっており、これは実は「発議は不可能」と殆ど同義とされている。圧倒的に賛成でも3分の1の反対意見で発議さえできないことで、それは憲法の基本理念たる民主主義(=国民の意見を多数決で決める)の精神さえ否定することになる。96条改正を先行するというのは改正手続きをより民主的な方向に緩和することで、憲法に対する民意をどこまで組み上げるかということを意味する。

 実に難しい判断であるが、私は改正手続きをより民主的な方向で行う(=まず96条を緩和する)ことに賛成である。

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    川添浩 (木曜日, 09 5月 2013 09:22)

    多数の意見(議会)で決めた事(法律)が、時に過っている場合もあるから違憲立法審査権が裁判所にある。では、憲法とは何ぞや?彼の国の様に、憲法の上に党が君臨しているのでは、およそ憲法の名に値しないが、それは別論としても、通常は、権力を縛るものが憲法の筈。その憲法を多数の意見で牛耳ると言うのは憲法のレーゾンデーテルを理解しないか、理解する脳を持ち合せない輩の暴論としか思えない。民主主義の定義をご存知かな?多分、お知りにならないのでは?