■ 黒田日銀新総裁でデフレ脱却のきっかけに

 日本銀行黒田新総裁が着任して新政策を発表したところいきなり東証株価が1万3千円を超え、円安も$96円となり、経済界ばかりか国全体が驚いている。国債の大幅買い入れ、償還年数の延長など金融緩和が量的にも質的にも「常識を超えた」規模といわれ、「2年以内に2%の物価上昇」を達成しデフレから脱却するという断固たる気迫が表れている。自民党政権にとっても大いに歓迎すべき事態で、「景気は気から」と言うように政治的指導者の言動、指導力が如何に国民の気持ちを高めそれが経済指標に反映するものか。一方で、政権復帰100日目で余りの好調な成果にしばし畏れを感じないわけでもない。なにより独立性を孤高にも守ってきた日銀が節を曲げて、時の政府の軍門に下ったとする批判は根強く、結局アベノミクスはこれからの日本の実経済成長に負うところが極めて大きい。