■ 首相、TPP交渉参加決断

 安倍首相がTPP交渉に参加することを発表した。国論を二分した長い長い政治闘争だったが、自民党としては党内まとまって内閣の決定を受け入れた形になった。不安は大いにつきまとう。国全体としてのメリットはGDP3.2兆円(0.66%)ほど押し上げるとしているが、農業生産額は3兆円減、いわゆる「食料自給率」は27%に低下し、現在は40%、将来50%を目指すとする国の基本政策と大きく矛盾する。保険、流通、自動車など他分野もはっきり予測が立ってない。農業団体などは依然絶対反対の態度を変えていない。参議院選挙を控えて先送りの議論もあったが、首相はそれは待てない、今を外せば先行グループによって協定の中身が進んでしまうという危機感を説明した。安倍首相の「農と食は守る」とする指導者としての気迫と圧倒的国民の支持がこの際世の中を抑えるか、我々もその行く末を見極めていく必要がある。