■ 昭和天皇とニクソン大統領

 昭和天皇が訪欧途中に米アラスカ州アンカレジで給油、一時立ち寄られた際、ニクソン大統領(当時)が面会にかけつけた。当時の田中内閣、福田赳夫外相はその行為を天皇の「政治利用」ではないかとして厳しく戒め、米国にその旨注意したという。昭和46年9月のこと。外交文書の公開で明らかになった。翻って、平成21年12月、中国の習近平氏、当時の副主席が天皇に面会した。これこそ「政治利用」以外の何物でもなかった。当時の鳩山内閣や小沢一郎氏は内外大批判の中、これを無理くり実現させて中国の歓心を買った。

 二つの史実を並べるだに嫌悪を感ずるが、我が国にこれだけ立派な外務大臣が過去にいたことを知るだけでも背筋がピンと伸びてくる。