Q&A 20157月分 2100年は閏年(うるうどし)?

 

 2020年夏季オリンピックのメイン会場・新国立競技場が話題になっています。

夏季オリンピックは、4年に1度、4で割れる年数の年に開催すると決められていますが、これに対して、閏年(229日がある年)は必ず4年に1度やってくるものではないことをご存知でしょうか。

 

 閏年について定めている法令がありますから、これを見てみましょう。「閏年ニ関スル件」という明治天皇の勅令です。

 

 この勅令では、原則では皇紀、例外では西暦を基準としています。皇紀とは、紀元前660年(日本書紀に基づく神武天皇が即位した年)を元年(1年目)とした年数のことです。西暦+660ですので、例えば今年、西暦2015年は、皇紀2675年です。


① まず、閏年の原則では、皇紀による年数が4で割れる年が閏年です。

② ただし例外があって、西暦で考えたときに年数が100で割れる年は閏年ではありません。

③ さらに例外の例外もあって、西暦で考えたときに年数が100で割れるけれど400でも割れる年、これは閏年です。

 

 ややこしいので、例として、原則に当てはまる(皇紀の年数が4で割れる)ものの例外が問題になるケースをみてみましょう。西暦2000年は、年数が100で割れますが400でも割れるので、閏年です。他方、2100年は、年数が100で割れ、かつ、400では割れませんから、閏年ではありません。こうして、閏年は400年の間に(100回ではなく)97回やってくるのです。

 

 閏年は、「年」(365日)と地球の公転周期(約365.25日)とのズレを修正するために定期的に設けるもので、より正確に調整を行うために、上記のような定め方がされています。

 

 今回は、こんなことも法令で定められているというお話でした。

 

 

 ちなみに、今年の71日に「閏秒」がプラスされましたが(午前85959秒と午前900分との間に午前85960秒を挿入)、これは閏年と似て非なるものです。

 

 簡単にいうと、「閏年」は、元々想定されている「年」(365日)と地球の公転周期(約365.25日)とのズレを修正するために、定期的に設けられる年(229日をプラスする年)です。これに対して「閏秒」は、原子時計の時刻(=世界の標準時)と地球の自転周期(自転速度は遅くなったり速くなったりする)とのズレが積み重なり、そのズレがプラスマイナス0.9秒の範囲を超えてしまう場合に1秒をプラスまたはマイナスして調整するもので、予測はできないものです。

 

 今回は3年ぶり26回目の閏秒プラスでしたが、次がいつになるかは今後の地球の自転速度次第ということになります。

 

 このように、「閏年」は、いつ設けるかを予め法令で定めることができ、また、229日をプラスすると定められています。これに対して、「閏秒」は、いつ設けるかを予め決めることはできず、また、プラスするだけでなくマイナスすることもあり得るものなのです。

 

以 上