「遅刻と解雇」について

Q.

 新入社員で再三の遅刻は会社の解雇理由となりますか。

A.

 就職難の今は就職できるだけでも幸せと感じなければなりません。一旦就職が決まると学生時代の怠け癖が出てきて会社の要求に応えられない。上司の再三の注意にもかかわらず遅刻癖が治らない・・・


 普通、会社の就業規則には「勤務態度が誠実でなく、協調性に乏しく、正社員に足る適格性の無い場合・・・解雇できる」などと規定されて会社に幅広い裁量権が与えられています。


 この裁量権はしかし無制限のものでなく、結局は実態に即して解釈され、客観的、明確な基準があるわけでありません。現実に解雇が行なわれて「地位保全の仮処分」や本訴訟になったケースもたくさんあり、再三の注意でも遅刻が治らず職務怠慢とみられ、かつ反省の色が見られないとして懲戒解雇が認められたこともあります。


 一般論として、社員の地位は法規で強く保証されているため、余ほどの勤務態度、就業規則違反がなければ解雇されることはありませんが、社員もこれに甘えることなく、会社の方針に沿って全力で頑張ることが必要です。会社の繁栄は社員の幸福にも直結するものです。