自転車は危険!2 ~自転車事故と過失割合~

 

 今回は、以前お話しした「自転車の交通事故」について、続きのお話をしたいと思います。

 

 自転車の交通事故に関しては、過失割合はどうなるのか、損害はどうなるのか、いろいろな問題がありますが、基本的には自動車の交通事故によるものをベースに考えていくことになります。

 

 もっとも、自転車の交通事故とひとことで言っても、自動車と自転車なのか、自転車と歩行者なのか、自転車同士なのか、ケースとしてはいろいろな態様があります。
 
 

 「自動車と自転車」の場合は、弱者保護の観点から、自動車同士の過失割合が自転車側に有利に修正されております。


 ただし、常に自動車が過失割合が高いわけではありません。例えば、自転車が赤信号なのに進行して自動車とぶつかった場合などは、自転車側の過失割合が高くなるなど、ケースによって異なります。また、自転車側が過失ゼロというケースも少ないです。

 

 自転車の交通事故に限りませんが、双方が動いて事故が生じているため、お互いに何らかの過失があったと考えられてしまうことが多いためです。

  

 弱者保護の観点からというと、自転車と歩行者の事故の場合は、原則として自転車側に過失があると判断されやすいです。基本的には、自動車と歩行者の過失割合をベースに考えていくことになります。

  

 また、自転車は、道路交通法上は「軽車両」として扱われ(道路交通法第2条第11号。軽自動車ではありませんよ。)、軽車両特有の規制(例えば、二段階右折をしなければならない等)や、特有の特徴(自動車と異なり免許不要で老若男女幅広く運転されていること等)があり、これらは、過失割合を決めるにあたり考慮されています。

  

 交通事故は件数も多いため、過失割合の基準についても、かなり細分化されて定められています。

 

 そのため、具体的に過失割合がどうなるかは、どういう事故だったのか詳しく聞いてみないとわかりません(実際にこちらが主張する過失割合を相手や裁判所に認めてもらうためには、証拠がどうなっているのかという点も問題になります)。
 
 

 それから、自転車同士の事故だと、警察に連絡しないことも多いと思いますが、怪我をしたり、相手に損害を請求をするのであれば、必ず警察に事故の届出をするべきです。


 警察に事故の届出をしていないと、事故証明書が発行されません。事故証明書がないと、例えば保険の請求をする場合に事故があったことの証明ができず、保険金が下りないということにもなりかねません。