「暦と法律」


  をみなへし 秋萩交る 蘆城の野 今日を始めて 万世に見む

 (作者不明 万葉集)


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暑かった夏も過ぎて、最近は肌寒くなってきました。秋から冬へとだんだん季節が移ろいでいますね。


 ところで、上の和歌の「萩」は、初秋の季語とされています。初秋といえば、おそらく7月ごろ。「え?7月?9月ではなくて?」って思われたかもしれません。これは、万葉集が作られた頃は、太陰暦という月の満ち欠けを基準にした暦を利用していたため、現在の暦(グレゴリウス暦)とズレがあるためです。


さて、現在使われているこの暦、実は使われる根拠となった法令があります。
『明治五年太政官布告第三百三十七号(改暦ノ布告)』


明治の時代、それまで使用していた暦から、西洋の基準に合わせるため、グレゴリウス暦を採用するための法令です。 

 

明治5年とは、ずいぶんまた古い法令ですね。ですが、まだこの法令は生きています。


「明日は○月○日」であることに、普段、意識したり疑問に思ったりなんてしていませんが、この法令があるからこそ、私たちはグレゴリウス暦による月日で活動するようになったのですね。


 ちなみに、現在も効力のある法令で、しかも一度も改正されたことがない最も古い法令でもあります。


暦に関係する法律といえば、『国民の祝日に関する法律』もあります。


祝日となる日を決める法律ですが、平成26年に改正され、来年の平成28年から、祝日が1日増えることになりました。


 お聞きになられたことがあるかもしれませんが、「山の日」が新たに追加され、計16日が祝日とされています。


 「山の日」は、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝するための日で、八月十一日を祝日とすると定められています。