「時効」について

Q.

 「時効が成立する」とよくいわれますが、どのような意味があるのですか。

くわしく教えてください

A.

 「時効」は内容多岐ですが、知っておくと意外に役立ちます。「時効」とは法の安定、法秩序の維持を目指すという思想の表れです。民事上の「時効」には2通りがあります。


 他人の物でも自分の物と信じて「平穏かつ公然」と占有した場合、善意で無過失なら10年、過失がある場合でも20年経てば、自分の所有物となります(「取得時効」) 民162条)。


 また逆に他人への支払い請求権について10年間その権利の行使を忘れていたら、最早その請求権は消失します(「消滅時効」 民167条)。見近な取引による債権については1年から3年で消滅することもありますので(「短期消滅時効」 民170~174条)、注意しておくことが必要です。


 いずれも「時効の中断」をすることで、その不利益を防ぐことができます。尚、刑事事件には「公訴時効」があり、犯罪を起こしても逮捕されずに逃げ果たせた場合、最早公訴できない=無罪となります。殺人罪以外各犯罪、それぞれの公訴期間が決まっています。