「お金がなくて弁護士を頼める?」

 

お金を貸した相手を訴えたいのですが,弁護士さんを頼むほどのお金がありません。自分で裁判をするのは難しそうですし,泣き寝入りするしかないのでしょうか。

 

1 法テラス(日本司法支援センター)が弁護士費用を立て替えてくれる「法律扶助」という制度を利用してみてはいかがでしょうか。

 

立替え払いですので,返済する必要はありますが,返済額は月々1万円程度と無理のないものですし,利子もつきません。また,法律扶助を利用する場合には,一般的な弁護士報酬よりは低い報酬額となることが通常です。さらには,訴訟に勝てば返済額以上のお金が入ってくるかもしれません。

 

 

2 利用方法ですが,各地の法テラスに法律扶助を利用したい旨を申し込むと,無料の法律相談を受け,以下の3条件を満たすかを審査されます。

 

    資力:一定以上の収入・資産がある人は利用できません。お金がない人のための制度であることから当然ですね。

 

    勝訴の見込み:法的に見て勝訴の見込みがまったくない場合には利用できません。

 

    訴訟の目的:例えば,相手への嫌がらせ目的など不当な目的での訴訟は許されません

 

審査を通れば,法テラスが紹介する弁護士と契約をします。

 

 

3 もしあなたに知っている弁護士や,頼みたい弁護士がいる場合には,まずその弁護士に相談し,「法律扶助を利用したい」とお願いしてみましょう。弁護士の同意が得られたら,その弁護士に法テラスの手続をしてもらいます。   

 

このように,弁護士が法律扶助を申請する場合を,「持込扶助方式」といい,前述3要件の審査を通れば,その弁護士と契約することができます。

 

 

4 正当な権利があるのに,お金がないから権利を実現できないというのでは,憲法が保障する「裁判を受ける権利」も絵に描いた餅です。

 

当事務所にご相談の際にも,遠慮なく「法律扶助を利用したい」旨をお伝えください。

 

決してあきらめてはいけませんよ。